「カイゼン」の力で南三陸の水産加工品を全国へ
（水産加工業競争力強化支援事業）

事業概要

当社は、昭和54年に㈱田畑海苔店として設立、平成7年に南三陸町戸倉へ本社工場を移転、平成14年に社名をケーエスフーズに変更し、現在はカネタ・グループの一員として南三陸の海で水揚げされる海産物を中心に、乾珍味・生珍味・海産乾物などの水産加工品の製造販売を行っています。また、最近ではウニの陸上養殖や、地鶏の養鶏など、新規事業の開拓にも熱心に取り組んでいます。
東日本大震災により、当社の第2工場は津波で流出、本社工場も浸水するなど甚大な被害を受けましたが、平成24年5月に本社工場を増設のうえ復旧、平成25年には第2工場を再建するなどスピーディーな対応により製造を再開しました。工場の生産性向上に取り組みたいとの意向から、令和元年度に水産加工業専門家派遣事業を活用し、トヨタ生産方式やセル生産方式の勉強会を開催しました。さらに令和2年度から生産性改善支援事業を活用し、専門家による現場での実践的な指導を受け、生産性向上に向けた取組みを始めました。その結果、当社の主要な4つの製造部門において、ラインバランスの見直しや仕掛りの削減、機器導入の検討など多岐にわたる助言により、生産性の向上や生産コストの削減、省人化など多くの成果を得られました。今後も引き続き専門家のご協力を得ながら、更なる生産性の向上を目指しています。

企業の声

目標に向かってどうアプローチしていくかチームで検討することで意識の共有ができました。カイゼンに携わった現場リーダーのみならず、現場作業員からも要望や考えが出てくるなど意識改善が進みました。
現状をデータで日々とらえることに徹底したところ、見えなかった改善部分が見えてきました。これからも新たなカイゼンにチャレンジしていきます。

企業概要

• 水産加工業競争力強化支援事業は、県内水産加工業者が専門家を活用して行う各種課題の解決、生産性改善活動を支援する事業です（令和5年度からは、事業名が水産加工業企業力強化支援事業になります）。