ダントツに良いものを速くつくる
事業概要
当社は2001年、モノづくり技術で社会の発展に貢献することを社是に設立。ダントツで良いものを速くつくることをミッションに掲げ、設計から製作、納品まで一貫したエンジニアリング体制のもとオーダーメイドの自動化装置を高品質で提供しています。特に電子デバイス、車載用、医療用部品業界向けに小型装置から30mの大型ラインまでの設備製作が得意です。本社工場のほか、中国江蘇省に生産拠点を有しグローバルに事業を展開しております。
さて、当社の生産形態である個別受注生産では、案件ごとの規模感や難易度が異なるという特性があります。最近はエンドユーザーのスケジュールが流動化しており、その都度の修正作業等が煩雑化してきました。これに対応するため、独自に設備・装置製作などオーダーメイドの受注生産に特化した工程管理ツールを作成。全案件と全人員の一括管理に着手し、実情に見合った調整業務の効率化を目指してきました。
ところが、ツールを運用していく中で、生産性の高いスケジュールはできるものの、技術者の空き時間の把握など人員管理までは十分ではなかったことや、作業毎の細かなスケジュールを把握するためにはこれまで通りエクセルへのデータ入力や二重管理が必要になっていること、更に客先へのスケジュール提出の際には別途資料作成負荷がかかっている、といった新たな課題が見えてきました。
そこで、令和6年度宮城県中小企業等デジタル化支援事業を活用し、当該課題の解決に取組みました。具体的には新規案件の引き合い時や、受注済み案件の変更時に最適なスケジュール調整ができるようにシミュレーションモードを追加しました。また、工程の詳細化(部品化)機能を付与したことで、部門間連携が強化されました。加えて外部出力機能により客先でも同じ情報をリアルタイムで共有することが可能となり、顧客満足度向上にもつながりました。
改善効果が確認できた今、海外からの受託開発案件を確保するための術を模索しています。今般、この事業構想の具現化のために中小企業販路開拓総合支援事業「販売力向上支援」にエントリーし、専門家の具体的・実践的なサポートを得ながら、更なる業容の拡大を目指しているところです。
企業の声
今回の取組みを通して受注生産工程の見える化の精度が上がるとともに、生産体制や管理体制の再構築ができました。
今後は振り返りなどに活用できる機能の追加や、AI活用でのスケジュール調整の自動化に取組むことで、生産性を向上させて行きたいと考えております。
企業概要
| 代表者 | 代表取締役 桐山 秀造 |
|---|---|
| 住所 | 黒川郡大和町テクノヒルズ31 |
| 電話 | 022-347-3611 |
| URL | https://solink.co.jp |
| 従業員 | 50名 |
| 事業内容 | 自動機・省力化装置などの設計・製作及び販売、各種治具装置の設計・製作及び販売 |
●宮城県中小企業等デジタル化支援事業は、県内中小企業・小規模事業者を対象にデジタル化に向けた相談に対する助言等のほか、生産性向上を目的としたデジタル化の取組みに対してアドバイザーの派遣や、導入費用の補助を行いデジタル化を推進する事業です。(※デジタル化事業については、宮城県からの委託事業となります。)
●中小企業販路開拓総合支援事業「販売力向上支援」は、中小企業の販売に関する課題(営業方法・製品改良など)に対し、外部専門家が助言を行うことで、営業力や展示会対応力などの販売力を強化し、販路開拓・拡大を支援する事業です。

