【事業概要】
田善(タゼン)の歴史は、伊達政宗に腕を見込まれた御銅師(おんあかがねし/藩政時代当家
先祖が代々「御銅師」と呼ばれてきました。)田中の善蔵が、慶長元(1596)年に現在の大阪か
ら宮城・仙台に招かれたことから始まります。
当初は神社仏閣の装飾製造が中心でしたが、時代とともに庶民の生活に密着した銅製品「銅壺
(やかんや鍋)」を作るようになり、明治から大正時代にかけて人気商品となりました。 かつて
人々に愛された「銅壺」を今風にアレンジし、復刻したシリーズが「仙臺銅壺」です。
東日本大震災後、仙台市内の飲食店を中心に急速に広まった「せり鍋」を飲食店や家庭でより
おいしく楽しんでいただけるよう、銅製オリジナル鍋を製品化。令和2年11月に日本初となる、
せり鍋専用の銅製鍋「仙臺銅壺せり鍋」として販売を開始しました。販売直後から県内を中心に
多くのメディアに取り上げられる等、大きな反響があったお陰もあり、累計出荷数は現時点で45
個になります。本格的なせり鍋シーズンを迎え、新規顧客開拓中です。
さらに、飲食店やセレクトショップ、一般ユーザー等多方面からいただいた「新たな仙臺銅壺」
への要望に応えるとともに、コロナ禍で苦しむ飲食業界を盛り上げようという思いから日本酒
専用盃・徳利・燗鍋(燗鍋鍋)等を製品化。令和4年11月に「仙臺銅壺酒器」シリーズの販売を
開始しました。
なお、「仙臺銅壺せり鍋」「仙臺銅壺酒器」シリーズの製品開発にあたっては、令和元年度及び
令和3年度みやぎ中小企業チャレンジ応援基金事業を令和4年度には中小企業販路開拓総合支援
事業「市場投入支援」を活用し、「仙臺銅壺」のニーズ・訴求方法のさらなる把握と認知度向上
に取り組んでいます。
代々受け継いできた伝統技術と、現代職人の感性の融合の業をもとに、地域と飲食業界の活性
化に取り組んでいきます。
【企業の声】
開発製造から販路開拓まで、一貫して継続的にサポートしていただけたことが、祖業の銅(あ
かがね)事業の復活・発展に繋がりました。
また課題に対しても、丁寧に相談対応いただき、コミュニケーションを重ねたことで、方向性
を見失わず、より明確なビジョンを持って事業を前に進めることができました。
手厚いご支援と顔の見えるお付き合いが、「ここぞ!」という時の一押し、励みになりました。
■仙臺銅壺シリーズ
 
【企業概要】
代表者:代表取締役社長 田中 善一
住 所:仙台市青葉区一番町1-12-40
電 話:022-284-1641
E-mail:zen-tanaka@tazen.co.jp
URL:https://tazen.co.jp/
従業員:48名
業 種:住宅設備機器販売・施工・リフォーム・ガス管工事等。銅製品の製造・販売
|